滋賀県長浜市で恐喝事件

滋賀県長浜市で恐喝事件

滋賀県長浜市恐喝事件について,弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所が解説します。

【事件】
滋賀県長浜市に住む会社員のAさんは,クレジットカードを使い過ぎてしまい支払いの目途が立っていませんでした。
仕方がないので親しくしていた同僚のVさんにお金を借りられないかと相談しましたが,結局,Vさんからお金を借りることはできませんでした。
そこで,Vさんが長年にわたって不倫していることを知っていたので,Aさんは金を渡せないのならVさんの妻に不倫の事実を告げると脅し,現金50万円を受け取りました。
後日,Vさんの告発により,Aさんは滋賀県長浜警察署の警察官から恐喝罪の容疑で取調べを受けることになりました。
(フィクションです)

【恐喝罪】

恐喝罪とは,人を恐喝して財物を交付させた場合や,財産上不法の利益を得,又は他人にこれを得させた場合に成立する犯罪で,法定刑は10年以下の懲役です(刑法第249条)。
恐喝罪の「恐喝」とは,暴行または脅迫を手段として相手方をその反抗を抑圧する程度に至らない程度に畏怖させ,畏怖した心理状態で財物の交付またはその他の財産上の利益の処分を行わせることをいいます。
典型例としては,理由にならないことを口実に語気強く迫り相手を脅して金品を出させることや,被害者が隠したい事実を暴露すると脅して口止め料を出させることなどがあります。

なお,暴行・脅迫によって財物の交付や財産上の利益を処分させる罪には,他に強盗罪(刑法第236条)があります。
強盗罪の法定刑は5年以上の有期懲役(上限は20年)なので,強盗罪は恐喝罪に比べて相当に重い犯罪であるといえます。
強盗罪と恐喝罪とを区別するのが,暴行・脅迫によって生じた畏怖の程度が被害者の反抗を抑圧する程度に至ったかどうかという部分です。
「恐喝」といいうるためには,人に恐怖心を生じさせ,意思決定の自由を制約するに足りる程度のものでなければなりません。
しかし,畏怖の程度が被害者の反抗を抑圧するに足りる程度であったか,あるいはそれほどまでに至らなかったかという判断には微妙なものがあります。

判例の中には,ある地方新聞社の経営者が新聞紙上に医師の人気投票を掲載し,市の医師会を困惑させ,中止してほしいと申し入れた医師会に対して現金を要求してこれを交付させたという事件で,恐喝罪の成立を認めたものがあります(大判昭和8・10・6刑集12巻1807頁)。
このように,裁判所の判断の中には,相手を困惑させたり嫌悪の念を生じさせたりすることも恐喝にあたるとするものがあります。
裁判所が暴行・脅迫によって生じた畏怖の程度を判断する基準としては,暴行・脅迫の内容や方法の他に行為者や被害者の年齢,社会的身分,性別や体格差,周囲の環境などが考えられます。

したがって,もし明らかに被害者の反抗が抑圧されたとはいえないような,本来であれば恐喝罪にとどまる事件で強盗罪の被疑者となってしまった場合には,社会的に相手方が優位にあったことや,相手の方が体格あるいは体力において優っていたことなどの主張をすることなどの事情があれば,そういったことを主張し,不要に重い犯罪で処罰されることを避けていく必要があるでしょう。

そして,恐喝罪で財産上不法の利益を得る場合とは,債務の履行を一時猶予させることなどが挙げられます。
例えば,飲食店側が飲食代金の支払いを求めたところ,「俺の顔を汚す気か,なめたことをいうな,こんな店をつぶすくらい簡単だ」などと言って支払いを一時断念させた事件で恐喝罪の成立が認められた判例があります(最決昭和43・12・11刑集22巻13号1469頁)。

今回,Aさんは不倫の事実を妻に告げると言ってVさんを脅して現金50万円を交付させました。
これは被害者が隠したい事実を暴露すると脅して口止め料を出させることにほかならず,恐喝罪の典型例といえます。

【弁護活動の方針】

今回の事件でAさんから依頼を受けた弁護士はどのような活動をすることになるでしょうか。

まずは早急にVさんに対して謝罪を行い,示談の締結に向けて交渉を進めることが考えられます。
示談を成立させることができれば,不起訴処分や執行猶予を得られる可能性が高くなります。

次に,もし起訴されてしまった場合は,裁判所に対してAさんが社会内で更生できることを示すことによって執行猶予の獲得を目指すことが予想されます。
具体的には,今回の原因はクレジットカードの使い過ぎなので,カードを停止することや新たに大型ローンを組まないようにすることなどを誓約し,同じような状況に陥らないようにしていることを主張していくことが考えられます。
もしAさんが初犯であった場合,そのことを主張することも有効です。

恐喝事件では被害者への早急な謝罪が重要です。
刑事事件に慣れた弁護士を介することによって,自分自身だけの場合に比べて謝罪を聞き入れてもらいやすくなったり,円滑に示談交渉を進めることができます。
恐喝事件の被疑者となってしまった方,滋賀県長浜警察署で取調べを受けることになってしまった方は,財産犯罪に強い弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所にご相談ください。

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