【解決事例】執行猶予中の窃盗事件で保釈・刑罰の減軽を実現
~事例~
滋賀県近江八幡市在住のAさんは、近所のスーパーマーケットで万引きをしてしまい、滋賀県近江八幡警察署に窃盗罪の容疑で逮捕されました。
Aさんは、今までにも万引き事件を起こして有罪判決を受けたことがあり、前回の窃盗事件では執行猶予付きの有罪判決を受けていました。
今回の窃盗事件は、前回の窃盗事件で受けた執行猶予期間中に起こしてしまった窃盗事件でした。
その後、Aさんは10日間の勾留を経て起訴されましたが、なかなか保釈が実現しないことなどを不安に思い、Aさんのご家族が弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所までご相談に来られました。
(※守秘義務の関係で一部事実と異なる表記をしています。)
~弁護活動と結果~
執行猶予中の再犯であったことから、Aさんには厳しい刑罰が下されることが予想され、保釈を実現することのハードルが高い状況でした。
しかし、Aさんは執行猶予期間中にも関わらず万引きを繰り返してしまうという状態であったことから、万引きを自分の意思で止められない可能性があるとして、ご家族やご本人と相談の結果、専門家のカウンセリングや依存症治療を受けたいというお話もありました。
こうした事情や、Aさんが高齢であるという事情、Aさんのご家族が監督協力をするという事情などにより、早急に保釈の必要があると弁護士から裁判所に訴えた結果、Aさんは保釈を許されました。
保釈が許された後、Aさんは自身の治療のため、専門家のカウンセリングや入院治療を受けるなどして、二度と窃盗行為を繰り返さないように再犯防止活動に取り組みました。
また、万引きの被害を受けたスーパーマーケットには、被害弁償と謝罪を行いました。
こういったAさんの取り組みなどを刑事裁判で主張した結果、Aさんには、検察官から求刑された刑罰よりも4ヶ月軽い懲役刑が言い渡されました。
執行猶予中に再犯をしてしまった場合、実刑判決が見込まれることから逃亡のおそれや証拠隠滅のおそれがあると判断されてしまうことも多く、保釈を実現することのハードルが上がってしまいます。
だからこそ、保釈を求めるための準備を早い段階からスタートさせ、保釈を求める環境を整えた上で保釈請求に臨むことが望ましいといえます。
さらに、実刑判決が見込まれる場合には、刑罰をできるだけ軽減してほしいと考えられる方も多いでしょう。
そのためには、被害者への謝罪・弁償だけでなく、再犯防止のための活動に取り組むことなども重要です。
こういった活動は刑事裁判直前に取りかかり始めても間に合いませんから、こちらも早い段階からスタートすることが重要です。
こういったことからも、早期に弁護士に相談・依頼することが重要といえるでしょう。
弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所では、刑事事件を中心に取り扱う弁護士が、刑事裁判となった事件の弁護活動についてもご相談・ご依頼を承っています。
保釈を実現したい、刑罰の減軽を実現したいとお悩みの際は、一度ご相談ください。