(事例紹介)滋賀県のオレオレ詐欺(特殊詐欺)事件で逮捕

(事例紹介)滋賀県のオレオレ詐欺(特殊詐欺)事件で逮捕

~事例~

滋賀県警守山署などは23日、詐欺の疑いで、大阪府茨木市、無職の男(20)と同府摂津市、建設業の男(20)を逮捕した。
(中略)
 逮捕容疑は、仲間と共謀して4月12日、滋賀県近江八幡市の女性(79)に息子の上司や息子を装って電話をかけてうそを言い、息子の上司を装った無職の男が女性宅を訪れ、現金250万円をだまし取った疑い。
(※2022年5月23日18:41京都新聞配信記事より引用)

~オレオレ詐欺事件~

いわゆる「オレオレ詐欺」に代表される特殊詐欺の被害は後を絶ちません。
今回取りあげた事例も、被害者の女性の息子やその上司を装って電話をかけ、現金をだまし取るという典型的なオレオレ詐欺事件であるといえるでしょう。
こうした特殊詐欺事件については、近年厳しい判断が下されることが多くなっているように思われます。

例えば、以下のような報道を見てみましょう。
・特殊詐欺グループの起こした複数の特殊詐欺事件(被害金額1660万円)に関与し、被害者からキャッシュカードを盗むなどした窃盗罪に問われた元警察官に対して懲役5年の実刑判決が言い渡された事例(2020年4月8日17:49産経新聞配信記事より)
・警察官などを名乗って複数の高齢者から現金やキャッシュカードをだまし取った窃盗罪や詐欺罪(被害金額約1500万円)に問われた男性が懲役4年6月の実刑判決を受けた事例(2020年2月12日18:41朝日新聞デジタル配信記事より)

詐欺罪では、その刑罰が「10年以下の懲役」と定められています(刑法第246条)。
昨今の特殊詐欺事件では、被害者の隙を見てキャッシュカードを盗む手口もあるため、詐欺罪ではなく窃盗罪が成立する場合もありますが、窃盗罪に定められている刑罰は「10年以下の懲役又は50万円以下の罰金」となっています(刑法第235条)。
このことから、詐欺罪や窃盗罪で有罪となった場合には、「10年以下の懲役」という範囲で刑務所に行く可能性が出てくることとなります。

今例として挙げた事例では、複数件の特殊詐欺事件に関わっていたり、被害金額が多額であったりといった事情もあり、長期間の実刑判決が下されています。
実際に、先ほども触れた通り、特殊詐欺事件については厳しい判断が下される傾向にあります。
法務省による「2021年版犯罪白書」では、特殊詐欺事件で「受け子」や「出し子」と呼ばれる役割を担ったと判明している被告のうち、過半数の54.9%が実刑判決を受けているという統計が出ています。
「受け子」や「出し子」は特殊詐欺グループの末端が担うことも多い役割ですが、それでも過半数が実刑判決を受けているということからも、厳しい判断が下される可能性が高まっていることが分かります。

当然、かかわった詐欺事件の件数や被害金額などにもよりますが、特殊詐欺事件では末端であっても厳しい判断が下されやすいということからも、早期に弁護士のサポートを受けることが望ましいと考えられます。
弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所では、オレオレ詐欺事件などを含む詐欺事件のご相談・ご依頼も受け付けています。
0120-631-881ではいつでもお問い合わせを受け付けていますので、まずはお気軽にお問い合わせください。

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